安田不動産は、シンガポールの大手不動産デベロッパーFar East Organization Pte Ltdのグループ会社Far East Orchard Limited(所在地:シンガポール)と共同で、英国における学生専用住宅(Purpose Built Student Accommodation:PBSA)の開発事業へ参画する。2025年6月26日発表した。
同事業は、2025年3月に参画した英国ロンドンでのオフィス事業に続く安田不動産として英国における2件目の事業参画となり、英国の住宅市場においては初の事業参画となる。
発表によると、英国は世界的に評価の高い名門大学が多く存在することから、国内外の学生から高い支持を集めており、現在の英国内の学生数は過去最高水準に達している。一方で、建設コストの高騰や開発許認可に関する規制の厳格化などを背景に、PBSAの新規供給は限定的な状況が続いている。このため、英国全体で学生用ベッド数が慢性的に不足しており、特に著名なラッセル・グループ所属の大学が立地する都市では、需給のひっ迫が深刻な課題となっているという。
同事業は、英国PBSA市場において豊富な開発・運営実績を有するFar East Orchard社が組成・運用するファンドを通じ、英国の主要大学が立地する都市の競争力の高い開発用地を複数取得し、Far East Orchard社と共同で開発・賃貸事業を行う。同ファンドでは既に、ラッセル・グループ所属大学があるグラスゴー及びマンチェスターで開発用地を取得済みで、今後も継続的に優良な用地の取得を進めていく予定という。
◇グラスゴー プロジェクト
【 計画地 】Osborne Street, Glasgow
【 用途 】学生専用住宅
【ベッド数】273ベッド
◇マンチェスター プロジェクト
【 計画地 】Plymouth Grove, Manchester
【 用途 】学生専用住宅
【ベッド数】239ベッド