「エコマーク」を運営する日本環境協会(東京都千代田区)は、「シンガポールグリーンラベル(SGL)」を運営するシンガポール環境協議会(SEC)との間で、「ビニル系床材」「タイルカーペット」の共通基準に関する合意書を締結した。2024年11月22日発表した。
締結式は、アゼルバイジャン・バクーで開催されているCOP29のシンガポールパビリオンにて、環境省の松澤裕地球環境審議官及びシンガポール持続可能性・環境省スタンレー・ロー事務次官の立会いのもと行われた。
同合意書の締結によって、エコマークを取得しているビニル系床材及びタイルカーペットをSGLに申請する場合、共通基準についてはSEC側の審査が省略されることになる。本来、SGLの申請に必要だった試験の実施や証明書類などの提出が免除され、相互認証を活用することで申請に係る手間と時間が削減されることが見込まれる。
SGL取得企業の5割以上はシンガポール以外のASEAN地域の企業で、認定製品の7割以上が建材関連製品という。日本環境協会は「今回の相互認証の締結が、ASEAN地域への環境配慮型製品の輸出を行う日本企業にとってプラスに働くことが期待される」としている。