三井住友ファイナンス&リースの連結子会社であるSMFLみらいパートナーズ、ケネディクス(東京都千代田区)、ESRグループのファンド運営を行うARA Asset Management Limited(シンガポール、CEO:Moses K. Song、ARA)の3社は、ARAが運用するファンドを通じて、シンガポールで第2号となる不動産への共同投資を実施した。ブラスバサー地区に所在する複合型オフィスビル「Lazada One」の持分50%を取得した。投資額は非開示。2023年3月7日発表した。
「Lazada One」は、ARAが排気ガス・水・廃棄物を高エネルギー効率の設備で管理し、2022年5月にはサステナビリティ機能を取り入れる大型改修工事を完了した。ビル西側表面に設置されたパネルは、日射量を最大31%削減するよう設計され、建物全体のエネルギー消費量を削減している。また、シンガポール建築・建設庁から、建築物の環境性能を評価する認証制度Green Markで最高位の「Green Mark Platinum Certification」を取得している。
現在、大手eコマースや配信サービスなどのIT関連企業のほか、コワーキングスペースの大手事業者が主要テナントとして入居している。
SMFLみらいパートナーズは、ケネディクスおよびケネディクスの共同株主であるARAと3社協働で、アジア地域における投融資ビジネスを展開しており、「シンガポールはアジア地域において優位性があることや、経済回復を背景とする不動産市場の活況が期待されることから、2022年2月に取得した複合型オフィスビル『Capital Square』に続き、ARAをファンドマネージャーとする3社のパートナー戦略の第2号案件として今回の共同投資に至った」としている。
なお、今回の投資に際し、現地金融機関からグリーンローンによる資金調達を行った。
三井住友ファイナンス&リースの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「SMFLみらいパートナーズが50%の持分の大宗を有している」と答えた。
<対象不動産の概要>
【 名称 】Lazada One
【 所在地 】51 Bras Basah, Singapore
【賃貸可能面積】259,800sqf(24,135㎡)
【 構造 】地上11階
【 竣工 】1989年(2022年大規模改修)
【権利形態】建物:所有権/土地:リースホールド(残93年)