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埼玉県、6月7日シンガポールで開催の世銀・国際会議でCO₂削減取組事例発信

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埼玉県は2019年5月28日、シンガポールで開催される世界銀行主催の国際会議「Innovate 4 Climate」で、同県が2011年に導入した二酸化炭素(CO2)を多量に排出する事業所を対象とする「目標設定型排出量取引制度」について紹介すると発表した。同県環境部の安藤宏副部長が6月7日(金)のセッション全体会合にパネラーとして参加し、取組事例を世界に発信する。

目標設定型排出量取引制度は、エネルギー使用量が3カ年度連続して原油換算で年間1,500キロリットル以上の事業所を対象に、県が事業所ごとにCO2の排出削減目標を設定し、目標達成を求める制度で、目標達成に他社の削減量、再生可能エネルギー及び森林吸収量などを利用(排出量取引)することができる。アジア以外でもEUや米国(カリフォルニア州)等世界39カ国・地域で行われており、日本では埼玉県と東京都が連携して運営している。

埼玉県では、2011~14年(4年間)を第1計画期間、2015~19年(5年間)を第2計画期間、以降5年毎の計画期間ごとに目標を設定するものとしており、第1計画期間では基準に対する削減率目標を業務ビル8%、工場6%と設定していたところ、全体として目標を大幅に上回る22%を達成したことから、世界的に注目されることとなった。

Innovate 4 Climateでは、同制度参加者として別セッション全体会合に関東グリコ(埼玉県北本市)、森ビル(東京都)の担当者もパネラーとして参加・発表する。

概要は下記の通り。

【日程】2019年6月7日(金) 09:45〜10:45
 ※Innovate 4 Climateの全日程は6月4日(火)~7日(金)
【場所】シンガポール マリーナベイ・サンズ コンベンション・センター
【内容】
◇テーマ:「温室効果ガス削減対策における市場の活用」
◇パネラー:
安藤 宏  埼玉県環境部副部長
有村 俊秀 早稲田大学政治経済学術院教授、同環境経済経営研究所所長
李 善雨(リー・サンウー) 韓国環境公団排出権取引制度管理部ディレクター
張 希良(ザン・シーリアン) 清華大学エネルギー環境経済研究所所長

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