総合不動産サービス・投資運用会社のコリアーズ・インターナショナル・ジャパンは2022年8月9日、「アジア太平洋マーケットスナップショット 2022年第2四半期レポート」(和訳版)を発表した。
レポートは、「2022年第2四半期(4~6月)、アジア太平洋各地の主要不動産市場は堅調な業績を残した。国内外の投資家が地政学的、マクロ経済学的な不透明感に直面しながらも長期的な視点で行動したため、商業、工業部門の需要が伸びたことが主な要因」としている。
シンガポールに関しては、第2四半期に投資額が減少したものの、その勢いを維持し、年初来の投資額が176億6,200万シンガポール・ドル(127億9,800万米ドル)となり、2021年の総額の62.4%に達した。
第2四半期の主要な取引は政府による土地売却、土地建物一括売却、オフィス売却といい、「マクロ経済的、地政学的逆風はあるものの、これらの取引は全て、今年後半の健全な経済見通しを暗示している。金利上昇による投資家の警戒心が高まる可能性もあるものの、高級オフィス、物流・リテール物件など不況に強い資産の需要は高まると見られる」とした。