日本郵船は2022年3月16日、運航する大型ばら積み船“FRIENDSHIP”が世界的な鉱業企業アングロ・アメリカン社向けの貨物輸送で、バイオ燃料を使用した試験航行を実施したと発表した。
“FRIENDSHIP”は、トタル・エナジーズ社の船舶燃料供給部門のトタル・エナジーズ マリンフュエルズ社の協力のもと、2022年1月にシンガポール港の港湾水域でバイオ燃料を補油し、積地の南アフリカ・サルダナ ベイまでの航程及びサルダナ ベイからシンガポール港までの航程で使用した。
日本郵船グループによるバイオ燃料での試験航行は4回目で、アングロ・アメリカン社との協業は2回目となる。
バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)原料にする燃料で、燃焼する際の二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとみなされる。
日本郵船グループはバイオ燃料を重油に代わる有効な船舶用燃料の一つとして位置づけ、積極的に試験航行を実施している。