シンガポールのテレビ局CHANNEL NEWS ASIA（チャンネル・ニュース・アジア、CNA）が、歴史・食・文化を紹介する旅番組『Walk This Way』で秋田県北部・大館市、北秋田市の魅力を紹介する。北秋田阿仁地域発祥の「マタギ（猟師）文化」、マタギが狩猟に伴ったマタギ犬にルーツを持つ「秋田犬」、もともとマタギの保存食だった「きりたんぽ」を軸に、地域の歴史や文化を深掘りした内容で、2019年６月下旬または７月上旬に放送される予定だ。
秋田犬とのふれあい（提供・秋田犬ツーリズム）
同地域の観光振興の窓口・秋田犬（あきたいぬ）ツーリズムの担当者によると、シンガポールのテレビ局の取材を受けたのは初めてで、同ツーリズムが３月に発信したInstagram広告を目にした番組関係者から「秋田県はすごく魅了的。ぜひシンガポール人にも紹介したい」と問い合わせがあり、２週間後の撮影が決まったという。
『Walk This Way』はタレントがトレッキングをしながら地域を紹介する構成の30分番組で、取材に訪れたのはディレクター、タレント、カメラマン、音声担当の４人。４月19日〜21日の３日間かけて大館市（大館駅前～松峰地域～矢立地域～粕田集落～鳳凰山）、北秋田市（阿仁前田駅前～根子(ネッコ)集落）を巡った。「大館曲げわっぱ」、マタギが使う「ながさ（刃物）」、「山菜」など地域特産品も取り上げるという。
山菜採り（提供・秋田犬ツーリズム）
農家民宿での「きりたんぽ」づくり（提供・秋田犬ツーリズム）
同ツーリズムの担当者によると、近年、シンガポールからの秋田県北部地域に関する旅行相談、問い合わせ件数は増加傾向にあり、「既に東京、京都、大阪、北海道を訪れたことがあって、よりauthentic（正真正銘）な日本を体験したいという人が多い。特に大館市の農家民宿に興味を持っている人が多い」と分析している。