日本郵船と三菱商事、マレーシアの海運会社MISC Berhad社の船舶保有子会社Asia LNG Transport Dua Sdn.Bhd.(ALT DUA社)が共同保有する新造液化天然ガス(LNG)運搬船“Diamond Gas Victoria”が2021年7月28日、韓国・現代三湖重工業で竣工した。
3社はLNG船の保有とLNG輸送を目的とする合弁会社Diamond LNG Shipping 6 Pte.Ltd.をシンガポールに設立しており、三菱商事のシンガポール完全子会社Diamond Gas International Pte.Ltd.と“Diamond Gas Victoria”の長期定期用船契約を締結している。
日本郵船グループの船舶管理のもと、主にカナダのブリティッシュ・コロンビア州で三菱商事が参画するLNGカナダプロジェクトのLNG輸送に従事する。
‟Diamond Gas Victorial”には、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」や余剰ボイルオフガスを再度液化してカーゴタンクに戻すことができる再液化装置を搭載しているという。
◇Diamond Gas Victorial
【 全長 】297.16m
【 全幅 】46.40m
【総トン数】117,564トン
【 主機関 】X-DF
【積載容量】174,000m3
【 造船所 】現代三湖重工業(韓国)
【 船籍 】シンガポール