エイチ・アイ・エス(HIS)は2020年12月11日、2020年10月期(2019年11月1日~2020年10月31日)決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要減少が継続し、大幅な減収となり、当期純損失250億円の赤字決算となった。
説明会資料によると、旅行事業の今後の見通しは「新型コロナウイルス感染拡大の影響は継続する」としながらも、「各国においてコロナ禍の対策を講じ、2022年に19年水準までの回復を目指す」とした。
海外での旅行事業については、「コスト削減を一段と強化し、2021年度NOビジネス状況下でも乗り切れる経営体制」を構築する。販管費削減目標を30%から50%に見直し、① 人件費の抑制 ② 営業拠点の統廃合 ③ 事業の再編――を進める。
②営業拠点の統廃合に関しては、海外店舗270店(2019年10月末時点)を218店(2020年10月末時点)へと削減し、さらに今後1年間で43店舗削減する予定で175店舗とする。
FY2019(2019年10月末時点) | FY2020(2020年10月末時点) | |
シンガポール | 4拠点 | 4拠点 |
インドネシア | 32拠点 | 22拠点 |
マレーシア | 7拠点 | 7拠点 |
ブルネイ | 拠点なし | 拠点なし |
エイチ・アイ・エスは今年度(11月~12月16日現在)に入り、シンガポールは11月に1拠点、インドネシアは11月~12月に8拠点、マレーシアは11月~12月に2拠点それぞれ減らしている。