国際協力銀行(JBIC)は2023年3月8日、三井化学のシンガポール現地法人MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD(MELS)との間で、融資金額1億4,700万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。三井住友銀行とみずほ銀行との協調融資で、協調融資総額は2億4,500万米ドル相当となる。MELSが実施する「タフマー®」の製造・販売事業に必要な資金に充てられる。
MELSが製造・販売する「タフマー®」は、プラスチック樹脂素材として、柔軟性や軽量性といった特徴を持ち、自動車部品をはじめ、包装材料、スポーツ用品、特に近年ではクリーンエネルギー関連部品など幅広い分野で使用されている。
昨今、脱炭素社会の実現に向けて、世界的にクリーンエネルギー導入への注目が集まる中、三井化学は需要拡大に対応するべく、MELSの生産能力増強を計画している。