ITアウトソーシングサービスのトランスコスモスは2021年6月23日、シンガポール法人2社の社名を変更した。新たな会社としてASEAN向け営業体制とトランスコスモスグループのグローバルでの開発体制を強化するとしている。なお、所在地に変更はない。
シンガポールの営業拠点TRANSCOSMOS SINGAPORE PTE.LTD.の社名をtranscosmos international Pte.Ltd.に変更し、ASEAN全域向けの営業活動・契約の集約管理に注力する。トランスコスモスはASEAN各国(インドネシア・タイ・ベトナム・フィリピン・マレーシア・シンガポール)において19拠点7,500人体制で各国向けサービスを展開・営業活動を行っている。transcosmos international社では、各国の文化や商習慣、顧客企業のニーズや消費者の動向などを熟知した人員を配置し、ASEAN各国に展開するグローバル企業を中心に営業活動を展開する。
子会社SOCIAL GEAR PTE LTDの社名をTRANSCOSMOS ZERO PTE. LTD.に変更した。SOCIAL GEAR社はこれまで、Facebookを中心としたSNSの運用・管理システムや広告運用システムを開発し、日本およびASEAN向けに提供してきた。今後はこれらの開発能力・知見を活かし、テクノロジーと人員部隊を集めグローバル開発拠点と位置付ける。
トランスコスモスは、「新型コロナウイルスの影響によりデジタル推進が加速し、DX市場が拡大している。提供するサービスやシステムの内製化体制構築が急務である」との認識のもと、グループのシステム開発・運用基準化と開発・運用部隊の拡充を進めている。「日本国内のIT人材不足が深刻化するなか、今後さらなる成長が見込まれるASEAN地域をベースとして内製化部隊の構築をトランスコスモスゼロは行っていく」としている。