総合

技研製作所、比鉄道建設事業で圧入工法採用、シンガポールから技術指導員派遣

投稿日:

技研製作所(高知市)は2023年2月15日、製造販売する杭圧入引抜機「サイレントパイラー」による圧入工法がフィリピンの鉄道建設事業「マロロス-クラーク鉄道プロジェクト」におけるCP N-02工区に採用されたと発表した。

同プロジェクトは、アジア開発銀行(ADB)の出資によるODA案件で、高架橋の橋脚を新設するための土留め壁の構築にあたり、民家等が隣接する場所があり、住民生活の妨げとなる工事中の振動や騒音を出さない技研製作所の工法が採用されたという。

技研製作所は2022年4月に現地企業BNC Construction Inc.へU形鋼矢板600mm幅対応の「サイレントパイラーF201A」を納入した。2022年8月より圧入工事が進んでおり、2023年2月までに、長さ15~30mのU形鋼矢板510枚を圧入する。施工現場へは、シンガポールのGiken Seisakusho Asia Pte.,Ltd.が技術指導員を派遣し、技術指導を行っている。

技研製作所は「今回は、家屋や住民生活への影響を最小限にできる工法を探していた現地の施工業者が、マニラ市内で稼働していた『サイレントパイラー』に興味を持ったことをきっかけに機械販売に結び付いた。フィリピンに500、600mm幅鋼矢板対応機種を納入したのは初めてで、提案内容の幅が広がったことで適応現場が増え、他案件に採用が連鎖することを期待している」としている。

◇事業概要
【 工事名  】Malolos-Clark Railway Project(CP N-02)
【 工事場所 】San Fernando, Pampanga, Philippines
【 発注者  】Department of Transportation
【 元請業者 】Acciona Construction Philippines Inc. and Daelim Industrial Co. Joint Venture
【 施工業者 】BNC Construction Inc.
【 使用機材 】サイレントパイラーF201A
【杭材型式・寸法】U形鋼矢板510枚(600mm幅、長さ15.0~30.0m)
【圧入工工期】2022年8月~2023年2月

-総合

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.