千葉銀行は2021年３月22日、横浜銀行との業務提携「千葉・横浜パートナーシップ」に基づき、動植物油脂卸売り事業をアジアを中心に展開するLOPS（東京都千代田区）のシンガポール現地法人LOPS ASIA PTE.LTD.に対する協調融資を行った。
発表によると、LOPS ASIA社の日本円・米ドル両建てでの資金調達ニーズに対し、日本国内で横浜銀行五反田駅前支店が親会社へLOPS ASIA社への転貸目的の融資を、千葉銀行は品川支店を通じ香港支店がLOPS ASIA社へ親会社の保証に基づく米ドル建て融資を行った。
千葉銀行市場営業部海外支店統括グループ担当者によると、海外現地法人向け直接ローンは、国内親会社を介する親子ローンに比べて、顧客側には①実際に資金が必要な海外現地法人と銀行との直接のやり取りになるため手続きが少なくなる ②親子間での送金に際し発生する両替手数料、送金手数料等のコストを節約できる ③為替リスクを抑制できる――のメリットがあり、銀行側には、①親子ローンの場合、国内親会社とのやり取りで完結するため海外現地法人の実態や財務内容の把握が曖昧となるケースがあるが、直接ローンの場合は海外現地法人と直接やり取りを行うため、より具体的な実態把握が可能で、与信管理がしやすい――というメリットがあるという。
案件概要は下記の通り。
【 融資先 】LOPS ASIA PTE.LTD. ※LOPSのシンガポール現地法人
【 取扱店 】千葉銀行香港支店、横浜銀行五反田駅前支店
【融資金額】千葉銀行：50万米ドル、横浜銀行：5,500万円
【融資期間】３年
【資金使途】運転資金
【融資実行日】2021年３月22日（月）