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Doog「(シンガポール政府からの)貸出要請はほぼカスタマイズの無い機器」と説明

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ロボットベンチャーのDoog(ドーグ、茨城県つくば市)は2020年4月9日、消毒薬噴霧散布ロボット(コロナ予防対策)についてプレスリリースを行った。タイトルは「Doog、シンガポール子会社が公衆衛生・予防対策のプロジェクトからの要請で消毒薬噴霧散布ロボットを準備 。コロナ予防対策。」。シンガポール新聞は、Doogに関連の質問を行い、一部について回答を得た。経緯は以下の通り。

Doogのプレスリリースの要旨は下記の通り。

株式会社Doog
2020年4月9日 13時10分

Doog、シンガポール子会社が公衆衛生・予防対策のプロジェクトからの要請で消毒薬噴霧散布ロボットを準備 。コロナ予防対策。
 
移動ロボットのスタートアップである株式会社Doog(茨城県つくば市、代表取締役:大島章、以下「当社」という。)は、消毒剤などの噴霧散布に活用できる移動ロボットの提供を開始いたします。協働運搬ロボットサウザーを用いることで、より安定した作業品質を確保し、作業の無人化によって現場作業者の感染リスクの軽減を目指します。

この度の新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け、当社のシンガポール子会社(Doog International Pte.Ltd)では、シンガポール行政機関から荷物運搬用途での貸出要請を受けており、現在関係機関と調整を行っています。また、並行して公衆衛生・予防対策のプロジェクトからの要請で消毒薬噴霧散布ロボットを準備しました。このロボットは、以前より当社で展開している協働運搬ロボットのサウザーシリーズ(以下、サウザー)を噴霧散布用途としてカスタマイズしたものです。

親会社である当社においても、公衆衛生・予防対策の機材や運用に関する専門性を有する事業者との連携を模索しております。今後とも「道具として役立つ移動ロボットで人々を笑顔に」の創業理念に基づき、変化する時代に合わせ、移動ロボットの技術を用いて社会課題の解決に積極的にチャレンジして参ります。

サウザーに消毒薬噴霧器を搭載するカスタマイズ

 
■ 開発の経緯
新型コロナウイルス「COVID-19」の世界的大流行。この未曾有の危機に対し、当社は移動ロボットの技術を駆使して貢献したいと考えております。ロボットは、人と共に働き、人の様々な仕事を助け、私達の生活をより豊かにする存在であると考えております。当社はそういった人の役に立つロボット技術を活用して社会課題の解決を目指します。

そのような世界情勢において、当社のシンガポール子会社では、公衆衛生・予防対策のプロジェクトからの要請に基づき「施設内に消毒薬噴霧散布を実施する移動ロボット」の現場投入を準備しています。これは噴霧器を搭載した協働運搬ロボットサウザーが、あらかじめ定められたルートを無人で定期的に走行することで、施設内をくまなく消毒する活動を支援することを目的としたものです。協働運搬ロボットサウザーを用いることで、より安定した作業品質を確保し、作業の無人化によって現場作業者の感染リスクの軽減を目指します。これにより予防活動を人的リソースに頼らず持続可能な活動にしてゆくことが期待されています。当社では日本本社とシンガポール子会社との総力を結集し、直近の緊急性の高い課題の解決についても、移動ロボットの技術事業者として効率的な手法を模索し、関係各所を含む様々な事業者からの求めに応じ、この取り組みを拡大して参ります。

指定噴霧器を搭載して走行試験する様子

■ 協働運搬ロボットサウザー
(略)

■ 専門性を有する事業者等と当社の連携
当社では、医療関連業務やウィルス予防対策に関する専門事業者との連携によって、要請に合わせカスタマイズしたサウザーを提供します。例えば、事業者が消毒関連の機器を搭載する等のカスタマイズを想定しています。
(中略)

■ 基本機能の枠を越える製品のご提供
(略)

~メモリトレース機能のプレリリースについて~
(略)

~メモリトレース機能の特長と導入について~
(略)

■ 当社の長期的な取り組み
~今後当社が解決する社会課題について~
シンガポール子会社の取り組みは、前述の消毒薬噴霧散布に留まらず、公衆衛生に関する国策の1つである「蚊が媒介する伝染病の対策」において、殺虫用途に転用できることなども見込まれています。このようにサウザーが複数の用途に使えることから、長期的な活用性と柔軟なカスタマイズ性について、シンガポールの公衆衛生・予防対策のプロジェクトから評価いただいております。
(中略)

~今後の販売形態について~
(略)

■ 本リリースに関するお問い合わせ
(略)

■ 本リリースの内容について
本リリースは、当社のシンガポール子会社の含む取り組みを紹介すると共に、今後の当社方針を紹介することを目的としたものです。なお、本リリースに記載の「消毒剤などの噴霧散布」を実施するに当たっては、医療機関を含む専門事業者の指導又は監修が必要となります。

 
当該プレスリリース後、複数のメディアは、Doogのシンガポール子会社Doog International Pte.Ltdがシンガポール政府当局からの要請を受けて消毒薬噴霧散布ロボットを準備していると報じた。

シンガポール新聞はDoogに、Eメールで関連の質問を行い、下記の回答を得た。

【シンガポール新聞からの質問(4月16日)】
Q1:「公衆衛生・予防対策のプロジェクト」とは、シンガポールの行政機関またはシンガポールの行政機関が牽引するプロジェクトという理解で正しいですか?

Q2:「荷物運搬用途での貸出要請を受けた」の意味ですが、消毒薬噴霧散布ロボットを製作・貸出すよう要請を受けたということですか?

プレスリリース本文からは、シンガポール子会社がシンガポールの行政機関から消毒薬噴霧散布ロボットを貸出要請を受けて開発したと理解するのが普通だと思いますが、シンガポール子会社がシンガポール行政機関から貸出要請を受けたのは既存のロボットで、見出しにある公衆衛生・予防対策のプロジェクトはシンガポール行政機関とは関係なく、シンガポール行政機関からの要請の件とは別に貴社が消毒薬噴霧散布ロボットを準備しているようにも読めますので、念のため確認させてください。

【ドーグからの回答(4月16日)】
A:まず、2点目のご質問に関連しますが、貸出要請は荷物運搬のできるほぼカスタマイズの無い機器の話です。
 リリース全体のテーマである公衆衛生・予防対策については、プロジェクト自体に深く関わっておらず詳細が不明なため、現時点で発信可能な範囲で表現をぼかしています。
 本プロジェクトについては噴霧器を搭載した機体の準備を並行して進めていますが、貸出なのか販売なのかも定まっておりません。
 しかし、世の中的に必要になっていることを弊社でも把握し、取り組みを進めていることについてこのタイミングでリリースにて発信した次第です。状況が流動的につき、このような発信になってしまいました。

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Doogは5月20日、大分県コロナウィルス軽症者等受け入れ施設への配送ロボット導入検証についてプレスリリースを行った。タイトルは「運搬ロボット【サウザー】のDoog、コロナウィルス軽症者等を受け入れる宿泊療養施設での無人配送ロボットの導入検証に協力。」で、この中で下記の記述をした。

■ 今後の取り組みについて
当社では今後も、様々な現場の課題解決につながる取り組みを進めてまいります。
また、シンガポール子会社での取り組みが先行しているサウザーへの噴霧器搭載等について、日本においてもサウザー販売事業者が複数の専門事業者と連携したプロジェクトを推進中であり、当社も協力することで様々な現場へ展開可能なソリューションの準備を進めています。

シンガポール新聞社はDoogに、Eメールで関連の質問を行い、下記の回答を得た。

【シンガポール新聞からの質問(5月20日)】
Q:先日、質問した際、シンガポールで噴霧器搭載の話はないということでしたが、新たに要請があったのですか?あるならば概要を教えていただけないでしょうか。

【ドーグからの回答(5月22日)】
A:ご質問いただきましたシンガポールにおける取り組みについては、リリースに記載以上の内容は現時点で非公開とさせて頂きます。

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